日本の平均通勤時間は何分?世界の通勤時間との違いも紹介

令和3年の総務省統計局の「社会生活基本調査」によると、日本の平均通勤時間は片道31分でした。そのうち、男性が38分、女性が24分と、通勤時間は女性のほうが14分短いことがわかっています。これは未婚女性の場合は、朝の支度に時間がかかることや、夜は防犯面を意識して通勤時間を短くしていると思われます。一方、既婚女性は、共働きでも女性の方が子育てや家事の時間的負担が大きいため、通勤時間があまりかからない職場を選んでいるからだと考えられるでしょう。

話を戻すと、日本の平均通勤時間の片道31分は往復で計算すると1時間2分です。月に20日出社するとして、月に20時間、年間240時間も通勤に時間をかけていることになります。年間10日もの時間がまるまる通勤に消えていくことになります。一方、マイナビによると(こちらは2014年のため、古いデータにはなりますが)、世界の平均通勤時間は約32分です。日本は世界平均とほぼ変わらない平均通勤時間といえます。通勤時間が1番長いのがセネガル共和国の約67分、1番短いのがキプロス共和国の12分でした。アメリカは約24分、フランス34分、中国は約39分という結果です。

コロナ禍や働き方改革があったり、交通網が整ってきたためか、日本の通勤時間は年々短くなっていっています。しかし、赤字路線や乗車員不足による既存線廃止などが続々と決定されており、一部の路線が減っているのもまた事実です。この先は、通勤時間が長い人と短い人の差が広がっていくと考えられます。